ウィーン名物「ザッハトルテ」の老舗名店を食べ比べ

ウィーンに来たらぜひとも食べておきたいのが、チョコレートケーキの王様とも呼ばれている「ザッハトルテ(ザッハートルテ)」。ウィーンの名物としてあまりに有名なこのスイーツをどこのお店で頂こうかと迷っているそこのあなた!せっかくなら有名な老舗カフェ2店で彼と食べ比べをしてみませんか?贅沢で華やかなカフェでのひとときは、スイーツ以上に甘い思い出のひと時になるはず!

目次

ザッハトルテ(ザッハートルテ)とは?

”チョコレートケーキの王様”の異名をもつ

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「ザッハートルテ」とは、オーストリア発祥のチョコレートケーキのこと。(「ザッハトルテ」という言い方もあります。)濃厚な甘みが特徴で”チョコレートケーキの王様”とも称されています。

私たちがよく知るチョコレートケーキとの大きな違いは、アプリコットジャムの有無。ザッハトルテにはスポンジの間やその表面にこのジャムが塗られているのが特徴です。ただ、この塗り方や量はお店によって異なるため、味の大きな決め手の1つにもなっています。食べ比べをする際には見逃せないポイントですね!!

「ホテルザッハー」&「デメル」2つのホテルのザッハートルテ

ザッハートルテをどこで食べるかと考えたときに、必ず挙がる老舗の名店が「ホテルザッハー」と「デメル」。

実はこの2つの老舗カフェの間では昔、どちらがオリジナルのザッハートルテかという俗にいう「トルテ戦争」なるものが勃発し、7年にも及ぶ裁判が繰り広げられた過去があります。結果的には、オリジナルと名乗ることが許されたのは「ホテルザッハー」。「デメル」はオリジナルのレシピを使ってケーキを作ってよいということになりました。

どちらもカフェの威信をかけたザッハートルテを現在も作っており、おかげで今でも由緒あるケーキを私たちは楽しむことができるわけなんです。せっかくウィーンに来たのなら、ぜひともこの2つを老舗の味を食べ比べてみましょう。

「ホテルザッハー」~ザッハートルテの「元祖」~

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贅沢空間で甘いひとときを

オペラ座のすぐ隣に、オペラ座にも負けず劣らずの存在感をしめしているのが「ホテルザッハー」。アクセスが大変便利でわかりやすい場所なので、観光客の方でも迷わず足を運ぶことができますよ。

何時に行っても常に人が行列を作っているほどの人気店ですが、私たちが15時頃に行った際には、15分ほどの待ち時間で店内に通していただけました。

深紅と純白、金色で統一されたシックな店内は、ここがかつてハプスブルク王朝で栄えていたことを彷彿される優雅な佇まい。「こんな贅沢な空間であま〜いケーキが頂けるなんて、なんとまぁ至福のひとときなのかしら♡」とケーキを待つ時間すらもワクワクします。

ここでしか食べれない!元祖ザッハートルテ

ホテルザッハーは名前の通り本業はホテルとレストラン。ウィーンを代表する高級ホテルです。このホテルのカフェ部分で、名物ザッハートルテがいただけるスタイルになっています。

ザッハーホテルという名前からも分かる通り、ザッハートルテの元祖はこのお店。今ではいたるところで食されているザッハートルテですが「オリジナル・ザッハートルテ」と名乗れるのはここだけなんです。せっかくウィーンに来たのなら”元祖ザッハートルテ”はやっぱり食べておきたいところです。

「ホテルザッハー」ザッハトルテの食レポ!

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甘いチョコレートにたっぷりあんずジャム!!

ホテルザッハーのザッハートルテのチョコレートメタルは丸く、「SACHER」とオリジナルだと一目でわかる刻印が記されています。

ザッハートルテの味の決め手の1つであるアプリコットジャムは、このお店ではスポンジの間と表面にたっぷりと。チョコレートの甘さに酸味がいいアクセントとなっており、味に奥行きが感じられます。

横に添えてある生クリームには甘みが一切ありません。正直日本人の口には、少々甘みが強いザッハートルテを最後まで美味しく食べるには、この生クリームの存在は必要不可欠!

一口頬張るごとに、甘みとほのかな酸味が口いっぱいに広がり、スイーツ好きな私たちは一口頂くたびに「ここに来てよかった!!」と感嘆の声をあげるほどの美味しさでした。

ここでしか食べれない貴重な味をぜひ楽しんで

店内も静かでとても過ごしやすいため、食べ終わったあとも二人で次の予定について話し合うなど、美味しいだけではなく、くつろぐ空間としても十分に堪能することができました。

さすがは「元祖」。こちらは日本には進出していませんので、ここでしか食べられないというのも魅力に拍車がかかります。(インターネットでの購入は世界中から可能です。)

甘いものが得意で、宮殿のような格式ある空間で名物を堪能したいという方には「ホテルザッハー」がおすすめです!

「デメル」~王室御用達の看板を守り続ける洋菓子店~

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皇帝・皇妃も愛した上流階級の洋菓子店

「デメル」はウィーンを代表するケーキとチョコレートが専門の洋菓子店。日本にも支店がありますので、馴染みある方もいらっしゃるかもしれません。

洋菓子専門店ということもあり、こちらではザッハートルテだけではなく、猫が舌を出したマークでおなじみのチョコレートやエリザベートの大好物だったすみれの砂糖漬けも有名で、ウィーン土産選びにも最適なお店です。

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ホーフブルク宮殿からすぐに行けるこの名店は、かつては皇帝フランツヨーゼフや皇妃エリザベートにも愛されたほどの腕前で王室御用達の看板を掲げています。お店の紋章もオーストリア王家ハプスブルク家と同じ双頭の鷲(写真真ん中)で、いかに上流階級の人々にとって重要な洋菓子店だったかがわかりますね。

ガラス張りの厨房でケーキができる様子をウォッチング

私たちは平日の11時半ごろに行きましたが、10分ほどの待ち時間で席につくことができました。

店内の厨房はガラス張りになっており、職人さんがケーキを作っている姿が見られるのもこのお店の魅力。一つ一つケーキが出来上がっていく工程を目の当たりにすると、あっという間に時間が過ぎていくため、待ち時間も退屈することなく楽しく過ぎて行きます。

「デメル」のザッハートルテ食レポ

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コクがあるのにアッサリ!紅茶との相性も抜群

デメルのザッハートルテは、スポンジの表面のみにアプリコットジャムが塗られており、チョコレートメタルは三角形。横にあるたっぷりの生クリームはこちらも甘みはなく、甘いケーキを食べ進めるうえでは大事な役割を果たしてくれます。

表面のチョコレートは、こくと甘みがあり一緒にいただく紅茶との相性も抜群の美味しさなのですが、中のスポンジが思ったよりもあっさりめです。きっとアプリコットジャムの塗り方や量も関係しているのかもしれませんね。

日本人好みの甘すぎない味

ウィーンに来る前にザッハートルテに関する様々な口コミを見た時には、デメルのほうが美味しいと言っている日本人が多くいたのですが、食べてみて納得。デメルのザッハートルテはザッハーホテルのものよりも、少し甘さが控えめな印象がありました。

ガツンとした甘さに慣れていない私たち日本人には、こちらのケーキのほうがより美味しくいただける気がします。私自身もホテルザッハーのときにはゆっくりと一口ずついただいては幸せを噛み締めていましたが、こちらのケーキは案外パクパクといただくことができました。

結果発表!2人の口に合ったのは?

こっくりとした甘みと酸味がガツンとくる「ホテルザッハー」と、甘すぎない「デメル」のザッハートルテ。結論を言うと彼と私の間でも意見が割れました。

彼(男性?)の意見

甘いものが大好きな彼からすると「デメル」の方は「結構さっぱりしているね(もっと甘くてよい)。」とのこと。

私(女性?)の意見

一方、ごく一般的な日本人の味覚をもつ私からすると「ホテルザッハー」のザッハトルテはやはり甘い。逆に「デメル」の方は「これくらいがちょうどいい甘みじゃないの!?」というのが素直な意見。

結果

彼のように甘い物好きな方、また2人で甘いひと時を過ごしたい方は「ホテルザッハー」を。私のようにあんまり甘すぎるのは・・・という方には「デメル」をおすすめします!(といっても、やはりザッハートルテ自体、他のケーキよりは甘いです!笑)

結果はどうあれ…

それでも二人とも美味しく頂いたことに変わりはなく、食べている間は終始「ホテルザッハ」と「デメル」の感想を交わし、それはそれで楽しい思い出になりました!

インフォメーション

ホテルザッハー(カフェザッハー)

住所:Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien

営業時間:8:00〜24:00

アクセス:karsplatz 駅から徒歩約3分
(オペラ座のすぐ近く)

デメル

住所:Kohlmarkt 14, 1010 Wien

営業時間:9:00〜19:00

アクセス:Herrengasse駅から徒歩約3分
(ホーフブルク宮殿から歩いてすぐ)

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