はじめに
イギリスから、こんにちは!
ロンドン在住ライターの志桜里です。
ぽっこりお腹とほのぼのした性格が可愛らしい、愛されキャラクターのくまのプーさん。実はくまのプーさんたちが暮らしていたあの森が、イギリスにあることをご存知でしたか?
くまのプーさんの聖地である「ハートフィールド村」はロンドンから日帰りで遊びにいける距離なので、ちょっとしたショートトリップにもおすすめ。
自然が好きな方、くまのプーさんのファンの方、ぜひ自然に囲まれたのんびりデートに出かけてみてはいかがでしょうか?
ハートフィールド村の駅「East Grinstead」
ハートフィールド村の最寄駅は、East Grinstead(イーストグリンステッド駅)駅。ロンドン中心部にある、Victoria(ヴィクトリア駅)からは約1時間で到着できます。電車の乗り換えもないので、イギリス旅行が初めての方でもアクセスしやすい場所となっています。イーストグリンステッド駅に到着したら、駅前のバス停から291番のバスに乗車。約20分ほどでハートフィールド村に到着です。
プーさんの看板が可愛いお土産屋さん「Pooh Corner」
バス停を降りるとまず目に飛び込んでくるのが、プーさんの看板が可愛らしい「Pooh Corner」というお土産屋さん。店内ではプーさんの雑貨が販売されていて、併設のティールームではお茶を楽しむこともできます。
観光名所「プー棒投げ橋」
ハートフィールド村には、プーさんたちが棒を投げて遊んでいた「プー棒投げ橋」と呼ばれる橋があり、主要観光スポットの一つとなっています。「プー棒投げ橋」までは歩いて40分ほどかかるのですが、プーコーナーでマップを購入することができます。日本語で書かれているものもあるので安心です。
地図にそってどんどん進んでいきましょう。橋までの道中もまさにプーさんの世界観を思わせるような、自然に囲まれたのどかな雰囲気。雨の日は足場が悪そうな場所も数カ所あったので、晴れている日の観光がおすすめです。車や電車の音、人が行き交う音で溢れているロンドンとは違い、風の音や草木がそよぐ音だけに包まれた穏やかな時間が流れています。
道のあちこちに、プー棒投げ橋への方向を示す看板や標識が立っているのですが、中には日本語で書かれた標識も。「橋」の漢字がとても難しかったのでしょうか。なんだかほっこりしてしまいました!
とにかく溢れる自然と澄んだ空気がとても気持ち良く、道端には可愛らしいお花もたくさん咲いていました。
プーコーナーで購入したマップと、道端にある標識を頼りに、プー棒投げ橋こと「プーブリッジ」を目指します。
ゲートを越えなければならない箇所は、アスレチック風の階段になっていました。プーブリッジまでの道のりは特筆すべき見所があるわけではないのですが、森の中を探検している気分になり、とてもワクワクしてきます。
なんと途中で、綺麗なお馬さんも見かけました!一頭しか見かけなかったのですが、とても人懐っこくのびのびと過ごしているようでした。お馬さんにお見送りされながら、橋へ橋へと。
プーブリッジに着いたら、プーさんが愉快な仲間たちと遊んでいた「プースティックス」を体験してみるのがお約束。橋から川に向かって同時に棒を落として、誰の棒が一番最初に橋の反対側へと流れてくるかを競うシンプルなゲームです。(勝敗はほぼほぼ運ですが…!)橋に着くまでの道のりで、木の枝を拾い集めながら進むことにしました。
私が一番歩いていて気持ちよかった道がこちらです。風が吹くたびに木の葉がさわさわと心地良い音を立て、隙間からはお日様の光がキラキラと差し込んでいました。
自然に囲まれた天然のトンネルは、まさにマイナスイオンたっぷり!心綺麗に洗われるような素敵な気分を味わえました。
そうこうしているうちに、「プー棒投げ橋(プーブリッジ)」に到着しました。こじんまりとした小さな橋ではありますが、プーさんのアニメに登場する橋そっくりそのまま!プースティックスに挑戦していたのか、棒が流れてくる様子を仲良く見守っている方達がいらっしゃいました。
プーコーナーには「プースティックスの公式競技規則」なるものが販売されていたので、面白半分で購入してみました。
いかにもプーさん達が考えたような、ゆるい決まり事やほっこりする約束事がたくさん書かれていて、橋までの道中や帰り道にのんびり読みながらお散歩してみるのもおすすめです。
棒を投げて遊びながら、水面にゆらゆら流れる木の枝を見つめている時間は本当に穏やかで、まるで子どもの頃に戻ったかのような気分を味わえました。
橋の周りを散策して、面白い形の木の実を拾ったり、流れるスピードが速そうな枝を探したり、ひとしきり橋で遊んでいると・・・
お散歩中のロバがやってきました!「イーヨーに会えた!」と周りにいた方達も大喜びです。
プースティックスをして遊んだり、橋で記念撮影をしたり、思う存分プーさんの世界を堪能したら、暗くならないうちにプーコーナーへと戻ります。
クリームティーをいただく
歩いてきた道をゆっくりと戻って、プーコーナーまで戻ってきました。
1時間以上のお散歩ですっかりお腹が空いてしまったので、併設のティールーム「ピグレットティールーム」で、クリームティー(スコーンと紅茶のセット)をいただくことに。
ちょっぴり遅めのティータイムのスタートです。
ティーカップは、なんとおしゃれなプーさん柄!プーブリッジや「プースティックス」の文字も描かれていて、今日一日のハートフィールドの思い出がぎゅっと凝縮されたようなイラストでした。
ティーカップが販売されているかどうかお店の方にも確認したのですが、もう在庫がなく販売はしていないそう。本当に可愛かったので、ちょっぴり残念でした。
普段はストロベリージャムとクロテッドクリームが添えられていることが多いクリームティーですが、ここではジャムの代わりに、くまのプーさんの大好物「はちみつ」が!
はちみつとクリームをつけながらスコーンを食べるのは初めてでとても新鮮でしたが、はちみつ好きにはとてもたまらないマイルドな味わいが魅力。
スコーンもふっくらと、1個でも十分にボリューミーでした。
おわりに
今回は、ロンドンから日帰りでいけるおすすめのデートスポット、くまのプーさんの聖地こと「ハートフィールド村」をご紹介しました。
ロンドン中心部から電車で約1時間、都会の喧騒から離れて溢れる自然に囲まれた穏やかな一日を過ごすことができます。
ディズニーやくまのプーさんが好きな方はもちろん、自然の中でのんびりと過ごす時間が好きな方は、ぜひ日帰り旅行の候補地にしてみてくださいね。